神戸大学大学院経営学研究科:神戸大学経営学部

FAQ

神戸大学大学院経営学研究科/経営学部では、ここでこれまでに皆様から寄せられてきた疑問についてお答えします。ひとつひとつの質問に個別にお答えすることはできませんが、数の多い質問については順次お答えをする予定です。質問があります場合、bwebmaster@b.kobe-u.ac.jpまでお問い合わせください。

目次

学部

(Last Updated:2008.7.7)

Q1: 経営学と経済学の違いは何ですか。

A1: この質問について本学の経営学研究科(経営学部)の教員2名からのコメントをご紹介します。

出井教授のコメント(抜粋)

経営学は企業経営を科学的に解明することを目的とします。他方、経済学は豊かな社会を実現することを目的とします。……経営学の対象は経済学の対象に比べると狭いですが、その代わり企業を深く研究することができる学問です。……経営学は企業の経営者となるのに必要な知識を与えます。他方、経済学は一国全体の経済についての知識を与えます。企業がある人材を雇う場合、その人材を雇うことが他の企業が雇えたかもしれない人材を奪っていることをその企業の経営者が意識することはないでしょう。しかし、経済学は社会全体ではある人材は限られた量しか存在しないという資源制約を考慮します。(出井教授のコメント(全文)はこちら

上林教授のコメント(抜粋)

経済学と経営学は、ともに「社会科学」という学問領域に属し、しかもどちらの学問とも、「企業」を主要な研究対象としています。……では、経営学は何について学ぶのでしょうか? 実は、経営学も、経済学と同じく、企業の行動について学ぶ学問であるといえます。なんだ、経済学と同じじゃないか、と思われるかもしれません。しかし、経済学と経営学では、同じ「企業」を研究対象にするといっても、その見方 —「企業」を観察する位置・視点— が大きく異なります。……経済学では、企業を、地上から遠く離れた大空のある一点から眺めてみようとする、というように類推してみてください。空から企業を眺めると、どの企業も同じ形に見えます。企業の中で何をやっているのか、誰がどんな顔をして働いていて、いま企業の各部門がどんな状態になっているのかは、直接観察することはできません。……これに対し、経営学では、企業を、企業の建屋からそう遠く離れていない位置、たとえば建物の天井のあたりから眺めてみる、と想像してみてください。……企業内部におけるヒト・モノ・カネ・情報等(これらを「経営資源」と呼びます)が具体的に結びついて生産をしていく仕組み、あるいはそこから具体的にモノやサービスが消費されていく仕組みなどについて科学的に学ぶのが経営学です。(上林教授のコメント(全文)はこちら

いかがですか?判ったような判らないような…、かもしれません。実はあなた自身が答えを見つけるべき問題なのかもしれません。興味を持たれた方は学生となってさらに探求をしてください。

Q2: 奨学金の制度はありますか。

A2: 神戸大学の本部の奨学金制度ページまたは構内の学生掲示板で多くの奨学金情報が提供されています。申込書等は学務部学生生活課に問い合わせて下さい。

Q3: どんな資格がとれるのですか。

A3: 経営学部を卒業しただけでは資格を得ることはできません。しかし、いくつかの資格試験に役立つ講義が提供されています。

Q4: 公認会計士・税理士になりたいのですが。

A4: 公認会計士・税理士になるには国家試験に合格する必要があります。経営学部を卒業しただけでは公認会計士の資格を得ることはできませんが、公認会計士国家試験の準備に役に立つ授業を提供しています。いわゆる「会計専門職大学院」は設置していませんが、経営学部を卒業するまでに国家試験に合格しようとする人のために、学部教育の一環として「会計プロフェッショナル育成プログラム」を実施しています。

Q5: 他学部の授業を履修することはできますか。

A5: 六甲台キャンパスの経済学部、法学部のほとんどの講義の履修は可能です。ただし、他学部の外国書講読、演習、研究指導など一部の講義は履修することができません。また、経済学部、法学部以外の学部(医学部を除く)の講義を履修することも可能です。取得した単位は、卒業要件単位の一部として認定されることがあります。ただし、他学部の講義を履修するには、その講義担当教員の許可が必要となることがありますので注意が必要です。

Q6: 留学したいと考えているのですが。

A6: 神戸大学留学生センターページまたは経営学部の構内掲示板で多くの情報を得ることができます。経営学部は海外のいくつかの大学と交流協定を結んでいます。海外留学中に提携校で取得した単位の多くは卒業単位として認定されますが、経営学とは関連の薄い講義に関する単位については卒業単位として認定されないことがありますので、注意が必要になります。

Q7: 数学コースで受験しようと思いますが、経営学部に入学後、数学的能力を活かすことができるのでしょうか?

A7: 経営学は応用学問的な色彩が強く、必要となる素養や基礎能力も分野によってさまざまです。相対的に英語能力等の語学力が重要とされるような領域もあれば、逆に数学能力の方がより重要な領域もあります。それは一言で言うと、「モデル」を使って経営をはじめとした社会経済現象の分析をしようとしている分野、ということができます。

さて「モデル」とは何でしょうか。皆さんは、例えば不作になれば野菜の値段が上がるということを何となく知っていることでしょう。これは「野菜の出来高という変数が減少すれば、野菜の値段という変数が増加する」という形に言い換えることができます。このように、ある状況を変数で表現したものがモデルなのです。

モデルは、日常使う言葉でも表現できますが、数式で表現することに特別な意義があります。例えば、今述べた野菜の出来高と値段のモデルを、中学校の数学で習う

y = a/x   (x: 野菜の出来高、y: 野菜の値段、a: 定数)

という数式で表したとしましょう。すると、それを日常の言葉で「野菜の出来高という変数が減少すれば、野菜の値段という変数が増加する」と表現するのに較べて、いろいろな意味でより優れています。第1に、それを簡潔に表現できます。第2に、それを正確に限定的に表現できます。限定的というのは、同じ「野菜の出来高という変数が減少すれば、野菜の値段という変数が増加する」モデルでも

y = a - x   (x: 野菜の出来高、y: 野菜の値段、a: 定数)

とは違う、特定の状況であることがハッキリします。第3に、第2で述べた正確で限定的であることのおかげで、そのモデルが現実の通りかどうかを事実と照らし合わせて判定することができます。事実と照らし合わせてモデルの正しさを確かめることができることは、科学にとって最も大切な条件です。

このように、高校までの勉強では、社会現象を数式で表現して理解するということはなかったと思いますが、実はこれは社会現象を理解する重要な方法の1つなのです。そして、数学の学習をしっかり行っておくと、このようなモデルによる経営の分析を理解しやすくなります。

モデルを使って経営を分析する分野はたくさんあります。神戸大学経営学部が提供している授業科目で言うと、まず1年で学ぶ基礎科目の「市場システム基礎論」は、市場システムをモデルによって記述し、説明する基本的な方法を教えています。上で例として述べた野菜の出来高と値段のモデルは、この科目が論じるモデルの1つです。

専門科目では、企業の資金調達を研究する「コーポレート・ファイナンス」、人間行動の説明原理を研究する「ゲーム理論」、多国間の取引を説明する「国際貿易」、貿易で取引されるモノの輸送行動、あるいはビジネスマンや旅行客の移動行動を分析する「国際交通」、企業が必要とするお金を市場で直接調達する方法である証券の取引や価格を研究する「証券市場」等々、多数あります。

さらに、神戸大学経営学部の教育の特徴である少人数ゼミでも、これらの分野の科目を担当している先生方が開講していますので、皆さんが自ら数学モデルを展開・活用して経営学の研究をすることができます。

実は我が国諸大学の経営・商学部の中で、神戸大学経営学部ほど、数学的能力を生かす領域の研究・教育が充実しているところはないかもしれません。その意味でも、皆さんの数学的能力を活かす機会は多様にあると言えます。

もちろん、入学後は、英語や国語など、数学以外の勉強も必要となりますから、受験勉強で培ったことは必ず役に立ちます。受験勉強は大変ですが、入学後に役立ちますから、しっかりと取り組んで下さい。

大学院

Q1: 大学院に進学したいと思っているのですが。

A1: 現在、入学試験は年2回行なっています。9月頃(前後することがあります)と2月頃(前後することがあります)に行なっています。通常、当ホームページ、入試情報ページで願書提出締切日の約1ヶ月〜2ヶ月前に募集要項が公開されます。募集要項・願書は経営学研究科教務に請求して下さい。願書の提出は経営学研究科教務から取寄せた書類を使う必要があります。

Q2: 学部では経営学を専攻していませんでした。経営学研究科に進学できますか。

A2: 当研究科では幅広い分野からの人材を募っています。大学院入試では経営学に関する基礎をある程度理解していることを要求しますが、経営学を専攻していなかった学生にもチャンスが与えられています。特に、理工学部出身の学生のために数学の能力を問う問題も出題されます。実際に入学者には学部では他領域専攻だった人がいます。さらに、当研究科スタッフの金井教授は教育学部を卒業後、当研究科へと進学しています。

Q3: 大学院ではどのようなことをするのですか。

A3: 大学院(研究者養成コース)または専門職大学院(MBAコース)のページを参照して下さい。

証明書発行について

証明書の発行、各種届出については下記のページをご覧ください。