特別編開催のお知らせ

神戸大学経営学部が企画するサイエンス・カフェ特別編として、今回は2022年2月10日に経営学部で開催する「教授が語る研究の話会」の録画を、お申し込みいただいた方に期間限定でオンデマンド視聴いただけます。

経営学部の末廣教授が、リーダーシップの1つの起こり方について経営学を通した研究の場で起こっていることを語ります。高校生の方にも理解してもらえる内容・水準となるよう配慮されています。経営学部に関心をお持ちの皆さま、ぜひ、教授の語る物語を視聴してください。

セミナーの目的

神戸大学経営学部の1年生から4年生の全学生を主な聴き手として想定して、神戸大学経営学部の教授が、自分が行っている研究、自分が見つけた発見を語る、研究の物語シリーズです。何を見つけようとしているか、何が分かったかに加えて、どうやってそれを見つけようとしているか、どうしてそれが発見できたか、その研究の現場で起こる戦いを、教授自らの言葉で語ってもらいます。

そこで語られる研究や発見を真に理解するにはそれなりの知識と能力が必要ですが、発見の物語は経営学部1年生でも理解できるよう語られます。 授業の中で学ぶ知識ではなく、授業の外で行われている知の創造の姿、大学のもう1つの素顔を知ることができます。六甲台に知の営みを求める学生は、教授が語る物語を聞きに来てください。

参加資格

誰もが自由に参加できます。学部、学年、所属を問いません。どうぞ気軽に話を聞きに来てください。登録、予約は不要です。会場に直接来てください。

開催時間と昼食についての注意

「教授が語る研究の話会」は、通常金曜日の昼休み時間に開催します。従って、いわゆるランチボックス・セミナーの形式で行います。昼食を持ち込んでもらっても構いませんし、先着20名分の軽食は会場で用意します。

 

これまでに開催した「教授が語る研究の話会」

2021年度

  開催日 話し手 話題
第30回 2022年02月10日 末廣英生教授 リーダーシップを作る話
末廣教授からの予告メッセージ

複数の人が1つの目的に向かって協力しなければならない時、一人一人の胸に「こんなことをして何になるのか」という迷いがあると協力がうまくいかず、目指す目的が達せられないという例は枚挙にいとまがありません。そのような状況でも誰かが目的に向かって人々を鼓舞することができれば、つまりリーダーシップが起これば、協力がうまくいくということがあります。しかし、どうしたらリーダーシップが起こるのかは難しい問題です。今回の話会では、この問題に取り組み、リーダーシップの1つの起こり方について、そのメカニズムを理論的に解明し、その理論に基づいて、神戸大学の学生に仮想的な協力問題に取り組んでもらう中で人工的にリーダーシップを起こしてみせる、という研究の話をします。言わば「経営学の力で“試験管”の中にリーダーシップを作る」という話です。

教授が語る研究の話会は、神戸大学経営学部全学生を対象に、経営学研究の世界を自分の目で見る機会を提供するユニークな取り組みです。今回の話会はRIAMとの連携プロジェクトとして高校生も視聴できる形で行われますが、あえて、「高校生にもわかるようにアレンジした話」にはしません。通常の話会と同様、教室に集まった経営学部の学生を前に、大学で経営学を学問として勉強している学生に向けた内容を話します。それは、高校生の皆さんに、今回の話会で、あたかも神戸大学の教室に潜り込んで、経営学部の学生と机を並べ、学生に向けて話す本物の大学のセミナーを聞くという経験をしてもらいたいと思うからです。高校生の皆さんは経営学の知識に関しては経営学部の学生との間にギャップがあり、その点で理解が難しい面があるかもしれませんが、「自分も大学生になったら」という経験ができる機会と思って、挑戦してみてください。経営学部1年生でもわかるように話すので、高校生に越えられないギャップではないと思います。皆さんと話会でお会いしましょう。

2016年度

  開催日 話し手 話題
第29回 2016年11月18日 松尾貴巳教授 管理会計システムで行政組織のパフォーマンス向上は可能か
第28回 2016年10月21日 小川進教授 海外ジャーナルで勝負する

2015年度

  開催日 話し手 話題
第27回 2016年1月12日 髙嶋克義教授 実務の問題意識から研究課題を導くおもしろさ
第26回 12月18日 得津一郎教授 市場経済入門の知識でできる実証的研究の話:最近僕が書いた論文をめぐって
第25回 11月20日 砂川伸幸教授 拡大するファイナンス研究の役割,大学教員の苦難と魅力
第24回 10月30日 桜井久勝教授 企業の財務諸表の役立ちを科学的な証拠によって裏づけたい
第23回 7月10日 中野常男教授 会計を異なる視点から観察してみよう
―会計専門職業と会計規制―
第22回 6月19日 小川進教授 国際的に研究をしている研究者の話

2014年度

  開催日 話し手 話題
第21回 12月19日 内田浩史教授 ファイナンス・バンキング分野の研究:研究者の仕事と最新の研究内容
第20回 11月21日 梶原武久教授 コストビヘイビアの背後にあるコストマネジメント行動に迫る!
第19回 6月27日 後藤雅敏教授
山地秀俊経済
経営研究所教授
なぜ一般投資家は損をするのか?
第18回 5月30日 國部克彦教授 会計学から幸福を研究することはできるのか?

2013年度

  開催日 話し手 話題
第17回 12月20日 髙田知実准教授 監査の品質は測定できるのか?
第16回 11月15日 黄磷教授 グローバル化と日本企業、そして世界の企業
第15回 10月18日 小川進教授 『日本経営学のイノベーション』の取材から

2012年度

  開催日 話し手 話題
第14回 11月16日 松尾博文教授 日本から飛び出して研究してみよう
第13回 10月19日 松尾貴巳教授 組織や人の業績はどこまで測定できるのか
第12回 6月22日 鈴木竜太准教授 組織と個人の関係はどのように変わっていくのか
第11回 5月25日 出井文男教授 オフショアリングに関する理論的研究について
第10回 4月25日 古澄英男教授 モンテカルロ法について ー 乱数を使って色々な計算をしよう ー

2011年度

  開催日 話し手 話題
第9回 12月14日  小川進教授 MIT Sloan Management Reviewに掲載されるまでを話そう
第8回 11月9日  松井建二准教授 ビジネス・エコノミクスの理論研究と実証研究
第7回 10月12日  宮原泰之准教授 より多くの情報を集めるほうがよい?
第6回 6月29日  三古展弘准教授 選択行動はいつでもどこでも同じか?―交通手段選択を例にとって―
第5回 4月27日  原拓志教授 技術の社会的形成:医薬品開発、技術システム安全

2010年度

  開催日 話し手 話題
第4回 1月12日 平野光俊教授 女性社員の活躍推進に向けて
―統計的差別と予言の自己成就―
第3回 12月8日 小川進教授 かっこいい研究者になりたい、と僕は思った
第2回 11月10日 加登豊教授 コストマネジメントは研究に値するか:
新製品開発コストマネジメント(原価企画)の海外移転に関する研究
第1回 10月13日 金井壽宏教授 集団や組織のリーダーシップの効果:
配慮がもたらす効果について3組織の調査からの発見

問い合わせ先

神戸大学経営学研究科/経営学部・研究助成室
電話:078-803-6954