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アントレプレナーとベンチャーキャピタリストのためのベンチャーファイナンス実践塾





氏名
金本昭彦 金本昭彦
所属
OP BIO FACTORY Co.,ltd. 代表取締役
志望動機
オーピーバイオファクトリー株式会社は、海洋調査会社の海洋プランニング株式会社からスピンアウトして設立したベンチャー企業で、現在、設立から5年半が経過しました。設立当初は原資として沖縄県産業振興公社の「バイオベンチャー企業研究開発支援事業」を活用して、沖縄の多様な海洋生物資源の収集、エキスライブラリー構築を行いました。現在は、そのライブラリーを基盤として製薬、化粧品、化学、食品、環境、エネルギー系の企業からの受託スクリーニング、共同研究で主な収益を上げています。また、同時に、自社開発も行っており、今後は自社で得られたシーズをライセンスアウトしていくことにより収益を上げ、また更に長期的には、自社で導出したシーズが川下で商品化された際にはその原体を供給していくことにより安定した収益を上げて行きたいと考えています。
体制面では、設立当初は5名程度の研究組織中心の組織であったのですが、現在では、総スタッフ数25名となり、間接部門と研究部門両面での組織力強化を図っているところであります。今後、自社研究開発に係る原資及び自社開発品の開発ステージアップを実施して行くに当たって、資金面では投資ファンドの活用も予定しており、その先にはIPOも想定しています。これまでは、沖縄県産業振興公社の支援のもと、ファイナンス関係からビジネスモデル構築についても支援していただいていました。しかし、代表である私のビジネスモデル分析力、ファイナンス知識、実践力などが更に求められるフェーズに入っていることは明白で、それに見合う私の実力が付いて来ていないことを最近になってつくづくと実感しています。そこで、今回、この実践塾に参加させていただくことにより、徹底して能力アップを図り、今後の事業展開に大いに役立てたいと考えています。
余談ではありますが、先生と私は高校の同窓生です。学年は離れているのでこれまでは繋がりは無かったのであるが、今年の5月に衝動的に始めたfacebook上で出身高校繋がりということで知り合いました。忽那先生のご専門が、私が直近で学びたいと考えていた分野であり、また、ちょうど参加できそうなプログラムが用意されていたことも、若干運命的なものも感じています。これまでの事業の沿革を振り返っても、こういったキーマンとの出会いによって発展してきているので、今回の忽那先生との出会いからも、事業を発展させていく糧を得て行けたら考えています。皆様、何卒御指導の程よろしくお願いいたします。

氏名
菅原俊子 菅原俊子
所属
株式会社ハート・オーガナイゼーション 取締役
志望動機
約12年前、製薬会社のマーケティング部で循環器プロダクトを担当していた私は、心臓血管病に対するカテーテル治療の技術を日本から世界に発信し、より戦略的な治療方法と新たな術式を広めることで、虚血性心疾患患者に負担の少ない治療を推進する、という新学会設立のコンセプトに賛同し、学会事務局を受託する会社を始めることにした。それが、ハート・オーガナイゼーションの始まりである。
その学会では当初1,700名ほどの参加者が10年の歳月を経て、2010年には世界から約6,000名が集う学会に成長した。その背景には、虚血性心疾患の標準治療が、経皮的冠動脈形成術(心血管カテーテル治療)に移行期であったこと、また、カテーテル治療に使われる医療機器(カテーテル、ステント、バルーン等)が、高額であるために成長市場として注目していた医療機器メーカーが、ライブで実際に様々な医療機器を用いてカテーテル治療を公開する当該学会をプロモーションの好機として活用する素地があり、潤沢な資金が得られたことがある。
当社も、この学会とともに成長し、その他の複数の類似学会の事務局業務受託の機会に恵まれた。同時に、学会の事務局として世話人の先生方の近くに位置し、学会プログラムの策定補助をすることで、心臓カテーテル治療のトップオピニオンリーダーを中心として日本はもとより海外のカテーテルインターベンションに携わる医師との人脈を得ることができた。また、医療機器メーカーの戦略マーケティングに携わる人や、経営陣との人脈も培うことができた。
会社を創業して今年で12年目となるが、これまでに培った人脈、経験を活かして新しい事業展開を試みたいと考えている。現在、仕事上、関わらせて頂いている医師らが、日常的に話している内容や行動から需要を察知し、「症例の動画を共有し、症例について医師同士が話し合う」、医師のSNSサイトの運営の企画をしている。
症例動画を共有するということで、需要に対応するのみならず、ネットワークが持つ透明性と民主的な情報の広がりを医療の世界に持ち込むことになる。珍しい症例の報告、技術をサポートする工夫や考え、新しい治療戦略がバイラルに広まるとすると、医療の発展がより効率的になされるのではないだろうか。
当社としても、企業成長という意味で重要な局面を迎えている。このSNSサイト運営を、本物の事業としてなり立つように大切に育てたい、という思いが強く、ベンチャーファイナンス実践塾に参加して多くの専門家、経営者の意見を聞きたいと思った。また、当初は、ニッチな市場を対象とするが、将来対象とする医師の診療科を広げることで、市場も拡大することが考えられるのだが、どれくらいの市場規模が見込めれば投資家にとって魅力のある投資先となるのか、投資家サイドの意見を聞きたいと思ったことが参加の動機である。

氏名
畠山大輔 畠山大輔
所属
ネットワンシステムズ株式会社 エリア・パブリック事業グループ 西日本営業本部 九州・中国営業部 部長
志望動機
はじめまして。ネットワンシステムズ株式会社 畠山です。弊社は創立23年目をむかえる、SI(システムインテグレータ)事業を手がけている会社です。私はその中で、中国・九州地域の営業責任者をしております。実は、本実践塾を知るきっかけになったのは、福岡で開催する弊社プライベートセミナーに、忽那先生に基調講演をお願いをした時でした。忽那先生にお会いする前に、『中小企業が再生できる8つのノウハウ』を読ませていただき、非常にわかりやすくそして、これは中小企業だけの話ではないと深く感銘いたしました。恥ずかしながら、このような実践に即した事を学べる機会はないものか?と考えていたときに忽那先生にご紹介いただきました。IT業界は、インターネットブームからITバブルを経て、急激に成長した会社が多い業界です。いろいろな意見はあると思いますが、戦略がなくても、程度こそあれ売上はのび利益も確保できました。しかしインターネットが当たり前になった現在、飽和状態に入り、IT業界は大手企業のみならず、価格競争、デフレ減少、ユーザ要望の多様化など、利益を上げにくい業界になってきました。その中で、上がり続ける受注予算、確保しなくてはいけない、粗利予算などいろんな矛盾の中現場でメンバーと汗をかいています。会社の戦略だけではなく、現場で考えることはないか、現場でできることはないかと日々考えてきました。今回の実践塾で、①新規事業、新しいビジネスモデル策定、②客観的評価とゴール、③人材の確保やM&A、④そのためのファイナンスを学びたいと思い応募いたしました。よろしくお願い致します。

受講後の感想

金本昭彦

今回の実践塾には沖縄から参加させていただきました。参加するにあたって、現在社内で抱えているファイナンスの知識不足を補いたい、また、ビジネスプランニングの手法を学びたいということを考えていましたが、本当に沖縄からコストをかけて参加する意義はあるのか?と参加するまで若干不安でした。しかし、第一回目の講義を受講してその考えは綺麗さっぱり払拭され、逆に、「これはかなり実践に使えそうだ、やってやろう!」という「やる気」にすっかりと変わりました。全7回の講義の内、前半はビジネスモデルの構築やその検証について学びました。弊社は、創業から5年半が経過しており、今後の成長戦略策定を行っていたタイミングでしたので、改めて、原点に立ち戻ってビジネスモデルの検証が出来た事は今後の戦略を練って行くにあたって非常に有意義でした。また、直近でVCからの投資を受け、5年後にIPOを目指す計画を立ててはいたものの、その責任者である私がVC投資に関しての契約内容のチェックポイントや企業価値を図るバリュエーションの方法などの知識に疎かったことが問題でした。よって、講義を受講して、ディールストラクチャーやアントレプレナーにとっての価値の最大化など、アントレプレナーの立場での手法、知識が得られた事は、非常に大きかったです。しかし、一方で、現時点では知識、気付きが得られただけであり、自分自身が運用できるか?というと、これは未だ大変かなということも分かりました。そこで、弊社では、この分野の知識を有した人材(CFO的人材)の雇用、育成を検討していきたいと考えています。そして、先ずは、アントレプレナーにとっては、ひとつの区切り、また企業にとっては重要な通過点であるIPOを実現すべくしっかりとした社内組織体制構築、事業開発、戦略検討、資本政策検討を実施していきたいと思います。この実践塾は、これから起業しようとしている人、また、私のように今後の成長を懸けた戦略を練っている人で、ビジネスプランニングやファイナンスの知識に欠ける人には、非常に効果的で且つ効率的なプログラムだと思います。講義内だけでなく、実践塾OBの皆さんがVCの皆さんとのコネクションが出来るという面でも大きな糧になると思います。忽那先生、短い間でしたが有り難うございました。上述しましたように、私の実践力についてはまだまだですので、今後とも引き続き御指導の程お願いいたします。

菅原俊子

当社では、現在までに培った医師のネットワークを活用し、医療技術を可視化・共有するためのSNS事業を新たに構想しており、ベンチャーファイナンス実践塾には、新規事業のビジネスプランを、多くの事業を評価している専門家にも納得、評価してもらえるようなものにしたいと思い参加しました。受講期間中は、テキストに沿って知識を習得しつつ、各々の事業についてフレームに沿って整理・議論することを繰り返し、ビジネスモデルを磨くことに力を注ぎました。私の場合、新規事業ということで、財務モデルをつくる作業がとても難しかったのですが、この作業を通して何が重要な点なのかということ、またその対応策について具体的に考えることができました。よく考えると当たり前のことなのですが、企業の成長も事業をとりあえずやってみてこれくらいの成長ができた・・・というのではなく、まずは目標を決めて、目標達成のためにどうするのか、といったバックワードで考える重要性を実感しました。アントレプレナーファイナンスについては、今まで何冊かの本を読みましたが、なかなか自分1人では十分な理解ができませんでした。その点、このベンチャーファイナンス実践塾では、講義で説明されたことを、最終のプレゼンテーションで実際に自社の状況にあてはめて使ってみることにより、理解を深めることができたと思います。また、講義後には食事をしながら忽那先生をはじめ実践塾に参加している皆さんと様々な話ができることもこの講座の魅力だと思います。忽那先生の仕事に対するプロフェッショナルな考え方をお聞きできたり、アシスタントの学生の皆さんの柔らかい発想に驚いたり、普段自分の周りにはない刺激を受けて、多くのことを吸収することができたと思います。ベンチャーファイナンス実践塾は、私にとっては、楽しく、つらく、そして最後には成長を実感できた、貴重な3カ月でした。最後のプレゼンテーションの準備ではよい発表ができないのではないかと自信をなくしていたのですが、忽那先生から「とりあえずベストを尽くす。それで足らないところはまた努力する。それで行きましょう。」と励ましのメールを頂き、なぜか心の中に落ち着きを取り戻したことを覚えています。もちろん、発表を終えた今も、まだまだ努力してビジネスプランに磨きをかけていきたいと思っています。最後になりましたが、忽那先生、アシスタントの皆さん、最終プレゼンを見に来てくださいました先輩方、同期の金本さん、畠山さん、本当にありがとうございました。

畠山大輔

実践塾に参加するにあたり、サラリーマンである自分がどこまで付いていけるのか不安でした。しかし、講義の内容が、ビジネスプランからファイナンスまで幅広く、網羅されており自分自身大変ためになりました。特に、ビジネスプランニングにおける、ビジネスモデルのフレームワークやアトリビュート分析。更にビジネスモデルのリスク分析における、利益構造図、財務分析など。ビジネスモデルを作成するにあたりどんな情報が必要で、何を考える必要があるか。それをどう事業計画書につなげていくかなど、体系的に学ぶことができました。ファイナンスはいままで使った事がない脳を使用するようで苦労しましたが、忽那先生、神戸大学学生スタッフの皆様に、助けていただき、無事に終了証書をいただきました。私にとって大変刺激のある3ヶ月でした。本当にありがとうございました。


開催趣旨

ベンチャー企業のアントレプレナーは、不確実性の高い事業環境下で高度な経営的意思決定を行うために、ビジネスプランニングとそのためのファイナンスに関わる知識の習得が不可欠です。もちろん、こうした知識は独立系ベンチャー企業のアントレプレナーのみに求められるものではなく、企業のなかで新規事業を創造するコーポレート・アントレプレナーや、大学発ベンチャーを経営するアカデミック・アントレプレナーにとっても不可欠なものです。いくらすばらしい事業アイデアや技術を持っていても、ファイナンスの知識なくしては、成長のための資金を調達することも、株式公開に向けた有効な資本政策を考えることもできません。ベンチャー企業に資金を供給するベンチャーキャピタリストにおいても、投資先企業に対して付加価値の高いサービスを提供するためには、ビジネスプランニングやファイナンスに関する理論に基づいた行動が重要です。
しかし、こうしたファイナンスに関する知識を、多忙を極めるアントレプレナーやベンチャーキャピタリストが、日常の業務の中で自ら時間をねん出し学習することは容易ではありません。ベンチャーファイナンス実践塾では、株式公開を目指している成長期にあるベンチャー企業のアントレプレナーと(可能であれば、御社において企画・財務を担当している役員(CFO)と一緒に参加することを推奨します)、若手中堅クラスのベンチャーキャピタリストを対象に、ビジネスプランニングから、ベンチャーキャピタルの投資を経てIPOに至るまでの一連のプロセスにおけるファイナンスの基礎知識を習得してもらうことを第1の目的としています。
ベンチャーファイナンス実践塾は、このような基礎知識の習得にとどまるものではありません。習得した基礎知識を元にして、グループ討議と全体討議を通じて、指定した実践的課題に関して意見交換を行います。こうした討議を通じて、アントレプレナーとベンチャーキャピタリストの両者にとって好ましいファイナンスの在り方は何かについて分析・研究することが第2の目的です。
 第7回目の講義では、アントレプレナーにビジネスプランを発表してもらい、ベンチャーキャピタルからの実際の資金調達につながる可能性を追求します。こうした討議を通じて、アントレプレナーにとっては、自社のビジネスモデルを練り直すための貴重な機会となるでしょう。ベンチャーキャピタリストにとっては、ファイナンスの理論を基礎にした、ベンチャー企業に対するアドバイス能力を高めるための訓練の機会となるでしょう。
 また、第7回目の講義の最後には、わが国のベンチャーファイナンスをより円滑に実施するために改善すべき課題は何かについて、参加者全員で分析・研究の成果を総括したいと思います。

参加するアントレプレナー、CFO、ベンチャーキャピタリストにおいて、現状の知識レベルには差があるかもしれません。しかし、初級、中級、上級レベルのテキストとして何を読めばよいのか、どのようなプロセスを経てレベルアップを図れば自らの知識の向上が達成できるのかについて、よくわからず困っている人も多いかもしれません。ベンチャーファイナンス実践塾では、参加者のレベルに応じて、「どのようなテキストを使って、どのように勉強すればよいのか」という疑問に対しても、丁寧に指導していきます。
最後に、ベンチャーファイナンスの実践においては、アントレプレナー間、ベンチャーキャピタリスト間だけではなく、アントレプレナーとベンチャーキャピタリスト間でネットワークを構築しておくことが、将来の事業展開において貴重な資産になります。アントレプレナーとベンチャーキャピタリストの人的ネットワークの形成、お互いが高い目標に向かって高めあうことのできるコミュニティを構築することも、ベンチャーファイナンス実践塾の大きな目的です。

対象者

ベンチャーファイナンス実践塾は、下記に示すようなアントレプレナーとベンチャーキャピタリストを主として対象としています。ベンチャー企業を対象としているコンサルタントや税理士・会計士の方も対象としています。

(1)アントレプレナー(御社のCFOを含む)

  • 将来急成長を達成し、株式公開を実現したいと思っているが、ファイナンスの知識が不足していると感じている方。
  • 企業を成長させるためにベンチャーキャピタルから資金を調達したいと思っているが、どのような点に注意して資金を調達すればよいのかよくわからない方。
  • 自社のビジネスモデルが成長可能なものなのかをチェックしたいが、そのためにどのような点に注意してチェックすればよいのかよくわからない方。
  • 大企業のコーポレートベンチャーとしてベンチャー企業の経営を担当することになったが、ファイナンスの知識が不足していると感じている方。
  • 大学発ベンチャーとして企業を立ち上げたが、技術のことはわかっても、ファイナンスの知識が不足していると感じている方。
  • 独自の方針でこれまで成長を模索してきたが、他のアントレプレナーやベンチャーキャピタリストから幅広く意見を聞いて、ビジネスモデルをもう一度再検討したいと感じている方。
  • 今後の自社の成長戦略を考えたとき、ファイナンスの基礎理論を習得した財務担当役員を育成する必要があると感じている方。
(2)ベンチャーキャピタリスト
  • 大学を卒業して大手ベンチャーキャピタルに就職したが、ファイナンスについての理論的な知識が十分に習得できていないと感じている方。
  • 銀行本体で長らく融資業務に携わってきたが、子会社の銀行系ベンチャーキャピタルに勤務するようになったものの、ファイナンスの理論的な知識が不足していると感じている方。
  • 大手製造業で長らく営業等の業務に携わってきたが、コーポレートベンチャーキャピタル部門に勤務するようになったものの、ファイナンスの理論的な知識が不足していると感じている方。
  • 独自の方針でこれまで投資を実施してきたが、アントレプレナーや他のベンチャーキャピタリストから幅広く意見を聞いて、自らの投資の在り方をもう一度再検討したいと感じている方。
  • 今後の自社の投資戦略を考えたとき、ファイナンスの基礎理論を習得したベンチャーキャピタリストを育成する必要があると感じている方。

プログラム

ベンチャーファイナンスの先進国であるアメリカでは、アントレプレナーとベンチャーキャピタリストがともに、ビジネススクールでアントレプレナーシップに関する幅広い知識を習得した後に、実践で経験を積み活躍しています。多くのアントレプレナーやベンチャーキャピタリストがMBAホルダーであることからも、アメリカの進んだ実態を伺うことができます。一方、わが国の場合は、こうしたアントレプレナーシップに関連する基礎知識を大学のMBAで習得したうえで、実践で活躍している人はむしろ少数派であるといえます。
とはいえ、2年近くの期間も実践を離れてMBAで学習することは、多忙であるアントレプレナーやベンチャーキャピタリストにとっては、現実問題としてとても難しいといえます。ベンチャーファイナンス実践塾では、MBAのアントレプレナーファイナンスの講義や演習で提供されている内容を、2カ月程度の短期間で習得できるように、基礎知識の習得(個別講義)と、実践へのフィードバックが可能となるように参加メンバー間での意見交換(グループ討議と全体討議)を組み合わせて、プログラムを設計しています。
講義では、エクセルを使いますので、ソフトウェアがインストールされたノートパソコンを持参して参加して下さい。

個別講義
第1回
ビジネスプランニングの基礎
優れたビジネスプランとはどのようなものか。
第2回
ビジネスプランニングのリスク分析(1)
ビジネスプランのリスクをどのように分析すればよいのか。
シミュレーションの技術を使って、どのようにリスク分析を実践すればよいのか。
第3回
ビジネスプランニングのリスク分析(2)
ビジネスプランのリスクをどのように分析すればよいのか。
シミュレーションの技術を使って、どのようにリスク分析を実践すればよいのか。
第4回
ベンチャーキャピタル投資とバリュエーション
アントレプレナーは資金を一度に調達した方がよいのか、数回に分けて調達した方がよいのか。
ベンチャーキャピタリストはどのような点に注目して投資決定を行うのか。
ベンチャー企業のバリュエーションを行う方法にはどのようなものがあるのか。
投資を行う前の価値評価(プレマネーバリュエーション)はなぜ重要なのか。
第5回
ディールストラクチャー
ベンチャーキャピタル業界において用いられる投資条項にはどのようなものがあり、それぞれどのような意味があるのか。
ベンチャーキャピタルとの投資契約において、アントレプレナーは何に注意をすればよいのか。
ベンチャーキャピタリストとアントレプレナーの両者にとって好ましい投資契約にするためには、どのような点をお互い考慮する必要があるのか。
第6回
新規株式公開(IPO)の基礎
新規株式公開のコストはどの程度なのか。
新規公開企業の公開価格は、どのようなプロセスを経て決定されるのか。
新規株式公開にあたって、アントレプレナーとベンチャーキャピタリストはどのような点に配慮しておく必要があるのか。
第7回
ベンチャー企業他のビジネスプランのプレゼンテーション(10:00-18:00)
アントレプレナーが自社のビジネスプランを発表し、全体で意見交換する。
総括

【参考図書】
リチャード・L・スミス、ジャネット・K・スミス著(山本一彦総監訳、岸本光永、忽那憲治監訳)『アントレプレナー・ファイナンス』中央経済社、2004年。
忽那憲治、長谷川博和、山本一彦編著『ベンチャーキャピタル ハンドブック』中央経済社、2006年。
忽那憲治『IPO市場の価格形成』中央経済社、2008年。
忽那憲治『中小企業が再生できる8つのノウハウ』朝日新聞出版、2010年。

グループ討議
 アントレプレナー2名とベンチャーキャピタリスト2名の4名程度で1グループを編成し、個別講義で習得した基礎知識を元にして、講師が設定したテーマについて分析・意見交換を行います。
議論するテーマについては、講師が当日設定します。
グループは、第1回から第6回までの6回の個別講義ごとに、別のメンバーで行います。

全体討議
 グループ討議を受けて、全体討議を行います。

スケジュール

開催日
2011年9月スタート12月修了
<大阪会場>
第1回 9/24(土)
第2回 10/8(土)
第3回 10/22(土)
第4回 11/5(土)
第5回 11/12(土)
第6回 12/3(土)
第7回 12/17(土)

開催場所
大阪産業創造館 11階会議室

講義時間  全7日(土曜日開講・1日5時間 13:00-18:00)
13:00-13:15 講義テーマの説明
13:15-14:45 個別講義1
14:45-15:00 休憩

15:00-16:30 個別講義2
16:30-16:45 休憩
16:45-17:15 グループ討議

17:15-18:00 全体討議

費用等

募集人数
アントレプレナー、財務担当役員(CFO)、ベンチャーキャピタリスト、コンサルタント、税理士・会計士他 合計15名(開催最少人数8名)

費用
アントレプレナーおよび財務担当役員(CFO) 参加費(消費税含む)1人21万円(うち1万円はRIAM個人賛助会員年会費)
ベンチャーキャピタリスト(会社派遣) 参加費(消費税含む)1人35万円(うち9万円はRIAM法人賛助会員年会費)
ベンチャーキャピタリスト(私費参加) 参加費(消費税含む)1人21万円(うち1万円はRIAM個人賛助会員年会費)
※初回開始までに全額納入をお願いします。
※アントレプレナー、CFO、ベンチャーキャピタリストともに、1社当たりの参加者は2名までとします。
※ベンチャーキャピタリストについては、所属企業が既に法人会員である場合は1人26万円となります。

必要書類
アントレプレナー、CFO、ベンチャーキャピタリストともに、以下3点を添えて申込をお願いいたします。
(1)履歴書
(2)参加動機(A41枚程度)
(3)事業内容がわかる会社パンフレットもしくはウェブのアドレス

申込期限
2011年9月16日(金)

修了証書
ベンチャーファイナンス実践塾の修了者には、現代経営研究所から修了証書を授与します。

事務局 : 特定非営利活動法人 現代経営学研究所(RIAM)
神戸市灘区六甲台町2-1
神戸大学経営学研究科第3学舎内
担当:西橋(にしはし)・若命(わかめい)
E-mail:bi@riam.jp  TEL:078-803-6985  FAX:078-805-1624

現代経営学研究所(RIAM)の詳細は、HP<http://www.riam.jp/>をご参照下さい。