経営学は企業経営を科学的に解明することを目的とします。他方、経済学は豊かな社会を実現することを目的とします。企業は現代社会を構成する最も重要な要素です。企業経営がうまく行かないと社会全体に悪影響が出ます。どうすれば企業を活性化できるかを扱う経営学は社会を豊かにすることに間接的につながっています。経営学の対象は経済学の対象に比べると狭いですが、その代わり企業を深く研究することができる学問です。

企業を深く研究することが何を指すかは経営学部の授業科目を見れば明らかです。経営学部の授業科目は大きく経営学分野、会計学分野、市場科学分野に分けることができます。たとえば、経営学分野の「経営管理」では、人は他の人とどのようにチームワークをとるのか、会計学分野の「財務会計」では、企業の事業活動から生み出された利益をどう計算するのか、市場科学分野の「マーケティング」では、なぜある商品が大ヒットするのか、を学ぶことができます。経営学は企業で一体なにが起こっているのかを深く考察します。

経営学は企業の経営者となるのに必要な知識を与えます。他方、経済学は一国全体の経済についての知識を与えます。企業がある人材を雇う場合、その人材を雇うことが他の企業が雇えたかもしれない人材を奪っていることをその企業の経営者が意識することはないでしょう。しかし、経済学は社会全体ではある人材は限られた量しか存在しないという資源制約を考慮します。皆さんが隣の経済学部の授業も勉強するなら、複眼的視野をもつ一味違ったビジネス・リーダーとなるでしょう。