西村 成弘

西村 成弘にしむら しげひろ

教授
博士(経済学)(京都大学)

研究と教育の概要

経営史を専攻しています。なかでもグローバル経営史あるいは国際関係経営史と称される分野で研究をしています。19世紀末以来グローバル化の推進力となってきた近代企業の組織や戦略の展開を明らかにすることは、21世紀の企業経営や経済社会を理解する手掛かりになると考えています。加えて、知的財産管理について歴史的な観点から研究しています。たんに知的財産を取得するというのではなく、企業が知的財産制度をどのように組織的に利用して成長してきたかという観点から研究を進めています。

学部教育では、19世紀末から21世紀までの日本とアメリカの大企業の形成と展開を取り扱います。企業や経営が何を契機に発生したのか、どのような要因で発展してきたのか、どのよう段階を経て今日の企業経営に至ったのかについて、さまざまな側面から検討します。過去の事実をじっくりと観察して新たな知見を得るとともに、企業経営のダイナミズムを歴史的な観点から捉える力の涵養を目指します。

大学院教育では、アルフレッド・チャンドラー・ジュニアやリチャード・ラングロアなどアメリカ大企業の形成と発展に関する骨太の議論を検討して理論的な鍛錬を行うとともに、自立した創造性あふれる経営史研究者の育成を目指します。

略歴

  • 2024年4月 神戸大学大学院経営学研究科 教授
  • 2015年4月 関西大学商学部 教授
  • 2008年4月 関西大学商学部 准教授
  • 2005年4月 日本学術振興会特別研究員(PD)
  • 2005年1月 博士(経済学) 京都大学大学院経済学研究科
  • 2004年3月 京都大学大学院経済学研究科博士課程後期課程 単位取得満期退学
  • 1998年3月 京都大学大学院経済学研究科修士課程 修了
  • 1995年3月 立命館大学経済学部経済学科 卒業

担当科目

  • 学部:経営史、研究指導
  • 大学院:演習
  • MBA:現代経営学応用研究(経営史)

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