田頭 拓己

田頭 拓己たがしら たくみ

准教授
博士(商学)(神戸大学)

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研究教育概要

私は、マーケティングと呼ばれる領域で、定量的な調査・分析を用いた研究を行っています。一般的にマーケティングを語る際には「どんな製品を作るべきか」など、行動ベースの実務的な問いを考えることが多いかと思います。私の研究では、このような実務的問いへの含意も意識しつつも、企業と消費者の間で起きている現象に対して「成果につながる要因はなにか」や「なぜこのようなことが起きているのか」という理屈を考えます。研究者が「実務ではこうすべきだ」と規範的なことを言い切るのはなかなか難しいのですが、現象への理屈を明らかにする事によって、学術的知見だけでなく実務的な問いへの示唆も与えられるようにと日々奮闘しています。

これまでの研究では、主にオンラインとオフライン環境の接合点における小売企業の行動(オムニチャネル)や消費者行動(ソーシャルメディアでの炎上への反応)に着目しています。また、コロナ禍における旅行行動と政策との関係についても研究を行いました。
このように、我々の身近にある社会的・実務的問題に対する理屈を考え、その理屈が尤もらしいかどうかをデータを用いて確認しています。

講義においても、マーケティングに関する理屈や実務的問題について考える機会を皆さんに提供できればと考えています。学部生向けの講義では、「流通システム」と「経営データ分析(マーケティング)」を担当します。これらの講義においては、私が研究によって得た知識、考え方や、スキルを活かして、単なるハウトゥーに留まらず、現象を捉えるための理屈を考えることの楽しさも伝えていければと思います。また、大学院においては「演習」を担当しますので、専門的な知識を得ることや、研究者という仕事に興味がある人は、ぜひ進学をして一緒に研究していきましょう。

略歴

  • 2024年4月 神戸大学大学院経営学研究科 准教授
  • 2022年3月 一橋大学大学院経営管理研究科 准教授
  • 2019年4月 一橋大学大学院経営管理研究科 講師
  • 2017年9月 東京大学大学院経済学研究科 特任助教
  • 2017年4月 東洋大学経営学部 助教
  • 2017年3月 博士(経営学) 神戸大学大学院経営学研究科
  • 2017年3月 神戸大学大学院経営学研究科博士課程後期課程 修了
  • 2014年3月 神戸大学大学院経営学研究科博士課程前期課程 修了
  • 2012年3月 東京経済大学経済学部 卒業

担当科目

  • 学部:流通システム・経営データ分析(マーケティング)
  • 大学院:演習

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