創発型責任経営ー新しいつながりの経営モデルー

 

著者名 國部克彦、西谷公孝、北田皓嗣、安藤光展(著)
タイトル 『創発型責任経営ー新しいつながりの経営モデルー』
出版社 日本経済新聞出版社 2019年6月
価格 1944円 税込

紹介

企業が対処すべき社会的課題は、SDGsに示されている分野を見るだけでも非常に多く、既存のCSR手法では対応できない。また、少子高齢化、地域創生、働き方改革など、日本固有の社会課題への対応も急務である。このような問題に対応するためには、従来のコンプライアンス型のCSRや、KPIを設定してPDCAを回すCSR経営では対応できないのだ。

また、現在の日本ではSDGsに大きな注目が集まりブームの様相を呈しているが、日本企業の多くの取り組みは、これまでの自社の活動をSDGsの枠組みに照らして分類しているだけであるため、早晩、大きな壁にぶつかることは避けられないであろう。SDGsを効果的に推進するためにも、新しいマネジメントの理念と実践が必要とされている。

そのためには新しい革新的なCSR経営のモデルが求められている。それは、従来のCSRの範囲を超えて、企業経営全体を対象とし、企業を社会問題の解決に向かわせるような仕組みを持つCSR経営である。そのためには、社員の創発性を軸とする制度設計が求められる。つまり、CSRの対象である社会課題は、与えられるものではなく、自ら探求しなければならない対象ということである。そのためには、受け身的なCSRから、社員1人ひとりが主体的かつ能動的に考えて行動するCSRへ転換することが求められるのだ。

本書は、このような活動を促進する仕組みを持つ経営を「創発型責任経営」と名付け、その理論を事例を分析して、実践に組み入れるプロセスまでを議論し提示するもの。「創発型責任経営」は、従来のCSRの範囲を超えた、全社レベルの経営手法であり、それを「理論」「事例」「実践」の3つの側面に分け、先進企業の具体的な事例を紹介しながら解説する。

【目次】

第1章 責任が価値を生む経営
第2章 アカウンタビリティからレスポンシビリティとしての責任へ
第3章 創発型責任経営への転換
第4章 オムロンの企業理念実践活動
第5章 ブリヂストンのOur Way to Serve
第6章 丸井グループの手を挙げる組織づくり
第7章 ヤフーの課題解決エンジン
第8章 三菱重工業グループの「き・ず・な活動」
第9章 創発型責任経営のデザイン
第10章 創発型責任経営のプロセス
第11章 創発型責任経営でSDGsに挑戦する
第12章 創発型責任経営の効果