日本企業の環境報告:問い直される情報開示の意義


著者名 國部克彦 平山健次郎 編 財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)関西研究センター 著
タイトル 日本企業の環境報告:問い直される情報開示の意義
出版社 財団法人省エネルギーセンター 2004年3月
価格 2400円 税別

書評

日本で大企業を中心に環境報告書の発行実務が普及して数年が経過した。環境報告書に掲載される情報内容は年々拡充し、クオリティも格段に進歩した。しかし、環境報告書を何のために発行するのか、環境報告書の利用者ニーズは何かといった基本的問題はまだ未解明のままである。また、環境報告書に掲載される情報の信頼性や比較可能性の確保は、今や最も重要な課題のひとつとして認知されている。本書では、日本企業の環境報告書を題材に、このような本質的な問題を深く考究するものである。

目次

第1章 環境報告書の現状と発展方向
第2章 環境報告書の発行状況および記載内容の分析
第3章 環境報告書における比較可能性の研究
第4章 環境報告書における第三者意見書の機能
第5章 環境先進企業における環境報告書の位置付け
第6章 環境報告書の利用者ニーズ分析
第7章 環境報告書の将来展望
補章 環境報告書からみた、従業員向け、社外向け環境教育のトレンド