ふつうの国民が考えたニッポン


著者名 長田貴仁 監修・加筆(第二章)、ジャパン・リーダーズ・カレッジ 編著
タイトル ふつうの国民が考えたニッポン
出版社 小学館スクウェア 2006年10月
価格 1238円 税別

書評

本書の編著者であるジャパン・リーダーズ・カレッジ(JLC・名古屋市)とは、政治家養成を目的とし2004年に設立されたガバナンス・スクールである。ところが現在では、政治家志望のみならず、地域、国、そして世界を良くしたいという思いを共有する仲間が集まるようになった。その顔ぶれは、タイトルにある「ふつうの国民」である。

この本は、彼らが、政治、経済、社会、教育、外交の五つの班に分かれ日本の将来について議論した結果をまとめたものである。長田貴仁は経済班が担当した第二章「新しいニッポン・ブランド」を監修、加筆した。

そもそも私が同書に関わったのは、JLCの理事長を務める元・日銀マンの大塚耕平氏(現・民主党参議院議員、中央大学大学院客員教授)から編集協力を依頼されたことに始まる。同氏と私は大学院時代に共に学んだ旧知の仲である。政党の枠を超え、経営学研究者として客観的意見を述べるという条件を前提に加筆、監修を引き受けた。
第二章では、経営の視点から世界の中の日本を論じている。結果的に「ふつうでない日本論」になった。

目次

まえがき 時代が生んだJLC
第一章 政治班 あなたが主役、「平成の大政奉還」
第二章 経済班 新しいニッポン・ブランド
第三章 社会班 ハートフル・ジャパンが拓く明るい未来
第四章 教育班 多様性と多文化共生を守る教育
第五章 外交班 クール・ジャパンな外交を目指せ
第六章 寄稿
寄稿(1) 日本における政治の復権へ向けて
寄稿(2) 自治体議員を目指す人々への伝言-分権時代と自治体議会の行方
寄稿(3) ふつうの「私」が納得できることこそ大切
寄稿(4) 政党シンクタンクとガバナンススクールのコラボレーション~マニフェスト時代における「政治の変え方」~