働くひとのためのキャリア・デザイン


働くひとのためのキャリア・デザイン カバー写真
教官名 金井 壽宏 教授
タイトル 働くひとのためのキャリア・デザイン
出版社 PHP新書 
2002年1月
価格 780円 税別

書評

 キャリアは、客観的な職歴とちがって、長期的な自分の働き方についての、主観的な意味づけです。外から見ていると非連続的に見えるキャリアの節目も、本人にとっては深いレベルでつながりがあるかもしれません。だから、職歴とも履歴とも訳すとへんなので、カタカナのまま、キャリアといいます。ただ自分史を振り返るために振り返るのでなく、将来を展望するためにそうするので、○歴というのもへんです。本書では、これまで右肩あがりで、がんばってさえいればいいキャリアを歩めた時代が終わりつつあるので、少なくとも節目だけは、自分で自分のキャリアを選び取る、デザインすることが大切だということを強調しました。また、節目さえデザインしていれば、後は大船に乗ったつもりで、がんばる、流れに勢いがあれば流される(キャリア・ドリフト)のもOKです。キャリア・デザインとキャリア・ドリフトが裏併せであることが、本書のメッセージです。