リスクを管理する―不確実性の組織化

著者名 マイケル・パワー 著 堀口真司 訳
タイトル リスクを管理する―不確実性の組織化
出版社 中央経済社 2011年11月
価格 4830円 税込

書評

1990年代以降、組織活動を特徴づけてきたものは、あらゆるものをリスクという観点から捉え直すような管理システムを構築すること、すなわち不確実性の組織化であった。
具体的には、金融規制の基盤として各組織へ浸透してきた内部統制システムの設計原理が、全社的リスク管理(ERM)の標準化を通じ、規制当局、金融専門家、保険計理人、会計専門家を巻き込みながら、リスク管理のプロセスを構築してきたのである。
こうしたリスク管理のプロセスが整備されるにつれて、その枠組みの中で認識される対象も財務リスクから業務リスク、そして世評リスクへと広がり、不確実性の組織化が進行している。

<目次>
第1章■不確実性の組織化――イントロダクション――
第2章■組織の内部を外部化する――内部統制の生成――
第3章■リスク管理を標準化する――プロセスと人々を作り上げる――
第4章■カテゴリーを機能させる――業務リスクの発見――
第5章■世評を統治する――外部からの浸入――
第6章■リスクを監査可能にする――法規化と組織化――
第7章■リスク管理という世界を設計する