天気と株価の不思議な関係


著書名 加藤英明
タイトル 天気と株価の不思議な関係
出版社 東洋経済新報社 2004年9月
価格 1600円 税別

書評

本書の主要なテーマは投資家心理と株価です。これまで伝統的なファイナンス理論では、株価は企業のファンダメンタルズによって決まるとされてきました。しかし、実際の市場を構成しているのは、非合理的な感情を持ち合わせた生身の投資家です。天気で気分は変わりますし、自信過剰になるときも、悲観的になるときもあります。

このような非合理的な投資家行動と株価の関係を、日本のデータを用いた最新の研究結果をもとにわかりやすく解説したのが本書です。最新の株式市場の話題を知っておきたいビジネスマンや個人投資家はもちろんのこと、行動ファイナンスについて学びたい学生にもお薦めです。

目次

第 1 章 本書を読むための基礎トレーニング
第 2 章 リスクは報われない ?
第 3 章 天気晴朗なれば株高し
第 4 章 投資家心理は株価を動かす
第 5 章 言葉の裏に心理あり
第 6 章 合併比率で一儲け ?
第 7 章 多角化は高くつく ?
第 8 章 隣の芝生は青くない ?
第 9 章 エピローグ

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