「実践簿記2・3・4」の履修ガイド
授業のテーマと目標
実践簿記2・3・4は、「会計プロフェッショナル育成プログラム」の第2ステップであり、学習レベルとしては日商簿記検定試験2級の合格を目標にしています。2級の出題範囲には商業簿記と工業簿記とが含まれます。そこで実践簿記2・3・4では、商業簿記と工業簿記の記帳演習を体系的に行います。
1.商業簿記
実践簿記2・3・4の商業簿記では、株式会社(うち商品売買業)を対象とした記帳方法を学習します。株式会社とは、株式を発行して資金を調達し企業体を運営する組織です。複数の出資者(株式)が企業体を運営する共同企業であり、実践簿記1で学習の対象とする個人企業とは性質が異なります。また、株式会社は、取引規模も大きくなることから、様々な簿記会計の知識が必要になります
2.工業簿記
工業簿記では、株式会社(うち製造業)を対象とした記帳方法を学習します。製造業に属する企業は、材料や労働力、生産設備などを使い、製品を製造、販売して利益を獲得しています。工業簿記では、このような生産活動を記録する方法である原価計算について学習し、原価管理や利益管理など企業の維持・発展に必要な知識を修得します。
日商簿記検定試験2級の合格のためには、3級と同様に講義(インプット)と問題練習(アウトプット)をバランス良く学習することがきわめて重要です。なお、2級は商業簿記と工業簿記が同時出題されるため、得手不得手のないよう、バランス良く学習して下さい。
成績評価の方法
実践簿記2・3・4(各2単位)は、講義、問題演習、出席、小テストと到達度確認(期末試験)の評点、アサインメントへの取り組みなどが総合的に評価されます。
学生へのメッセージ
実践簿記2・3・4は、実践簿記1の上位クラスのため、実践簿記1を履修した者でなければ、履修することはできません。実践簿記2の講義は6月検定試験後すぐに開講されます。また、実践簿記3は夏期休暇中に、実践簿記4は夏季休暇明けから11月の簿記検定試験までの期間に、それぞれ開講されます。これらの講義を受講し、自宅等での復習を確実に行えば、日商簿記検定2級合格という成果がついてきます。目標として60%程度の合格率を目指します。