松嶋 登まつしま のぼる
教授
博士(経営学)(神戸大学)
略歴
- 2016年神戸大学経営学研究科教授
- 2005年神戸大学経営学研究科助教授
- 2002年東京都立大学経済学部講師
- 2002年神戸大学大学院経営学研究科博士課程修了
- 1999年神戸大学大学院経営学研究科修士課程修了
- 1997年琉球大学法文学部経済学科卒業(理学部生物学科より転向)
専攻
経営組織・技術経営・経営の情報化
研究テーマ
社会的文脈の中で構成される技術と人間の再帰的関係。また、企業経営を分析する研究者のあり方を方法的に検討するとともに、現実の経営問題に密接かつ積極的に関わりあうフィールドワークを目指しています。
最近の論文・著書
- 「経営現象のオントロジカル・ゲリマンダリング: 意図せざる結果分析の構成主義的展開にむけて」, 『経営と制度』, 第2号, 2005年, 23-34.
- 「電子カルテ導入に伴う組織改編: 府中病院におけるカルテの電子化による医師の診療実践に見られる変化と、コメディカル部門との関係実践の変化」, 東京都立大学GBSリサーチ・ペーパーOS-05-01, 2005年.
- 「情報化の光と影が織り成すパラドクス」, 『オフィス・オートメーション』, Vol. 25, No. 3, 2005年, 13-20.
- 「制度変化に対する情報技術の役割」, 『オフィス・オートメーション』, Vol. 24, No.1, 2003年, 4-11.
- 「『純粋な技術』の神話: 技術系ベンチャーの創業を巡る技術ネットワークのマネジメント」, 日本認知学会「教育環境のデザイン」研究分科会研究報告『テクノサイエンス的フィールド研究』, Vol.9, No.2, 2003年, 85-96.
- 「組織における電子コミュニケーション研究の新展開」『経営行動科学』, 第15巻, 第3号, 2003年, 189-203.
- 「ホームオフィス導入による組織変革: 情報技術利用をめぐる意図せざる結果」米倉誠一郎(編)『企業の発展』八千代出版, 2002年, 203-232.
- 「現場の情報化: 仕事実践のなかで利用される情報技術の組織的意義」神戸大学大学院経営学研究科(博士論文)2002年.
メッセージ
私は、学生時代に生物学から経営学に転向してきました。認知心理学や社会学、最近は科学技術社会論(STS)など、興味があればどんなものでも食らう雑食主義ですが、中でもとくに経営学は、自然環境だけではなく社会環境の中で生活する(自分自身を含んだ)人間を観察するには、もっとも眺めの良い学問領域だと考えています。