我が国株式市場における上半期効果

要約

本論文は日本の株式市場において季節効果が存在することを主張する。日本の株式市場において、上半期(1~6月)の半年間に得られる株式リターンは下半期(7~12月)の半年間に得られる株式リターンを有意に上回る。又、証券を株式時価総額及び株価純資産倍率(PBR)の2属性で分類し、企業規模効果及びPBR効果を調整しても尚、上半期のパフォーマンスは下半期のそれを上回っている。さらに、上半期のうち1月を除いた2月から6月までの株式リターンでも下半期の株式リターンを有意に上回っているため、この上半期効果は一月効果と独立に存在する。

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榊原茂樹

山崎尚志

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