職場における仕事のあり方とメンタリング行動に関する実証研究

要約

本研究の目的は、仕事のあり方と個人の態度や行動の関係を明らかにすることである。特に、職場集団における職務特性と個人のメンタリング、組織へのコミットメントに注目し、質問紙による定量的調査から分析と結果の考察を行う。日本的な仕事の特徴として、曖昧な職務ということが指摘されている。またそれ故に、お互い助け合いながら仕事をする必要があることがいわれている。本稿の問題意識は、このような曖昧な職務が本当にお互いを助け合うような行動に結びついているかを明らかにすることにある。
調査は質問紙によって行われ、統計的な分析の結果、タスクの相互依存性が高いほどメンタリング行動を行っていることが示された。しかしながら、役割が曖昧であるほどメンタリング行動を行っていることも併せて示された。また、役割が明確であるときに情緒的なコミットメントが高い人ほど、メンタリング行動を行っていることがしめされた。このことからは、支援的な行動は個人の心理的な態度だけでなく、その人の仕事内容がきちんと明確にされていなければ起こらないことが示されたといえる。

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鈴木竜太

麓仁美

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