東奭五郎:わが国における会計史研究の先駆者

要約

旧制神戸高等商業学校の教授を務めた東奭五郎 (1865~1947) は,わが国における会計史研究の先駆者であり,彼は自己の代表的著作である『新案詳解 商業簿記』(1903) と『商業會計 第壹輯』(1908) においてそれぞれ簿記の歴史を考察した論稿を収録している。本稿では,一次史料の蒐集と分析が容易でなかった時代に,欧米の先行研究の成果に依拠した形ではあるが,積極的に展開された東の先駆的な歴史研究について検討する。

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中野常男

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