過去の神戸大学MBA公開セミナー

第20回:2017年7月12日(水)18:30~19:45

小売フォーマット設計能力の漸進的革新:都市型商業施設の事例研究より

講師:岡本健男(2016年度加護野忠男論文賞受賞者、神戸大学MBA修了生)
場所:神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ(梅田ゲートタワービル8階)

7月の神戸大学MBA公開セミナーでは、本学MBA修了生で、2016年度加護野忠男賞受賞者の岡本健男氏が、受賞論文のエッセンスを語ります。

岡本氏は大手百貨店で店舗開発業務を担っており、実務を通じて感じる百貨店の未来に対する危機感から、本研究に着手しました。百貨店は構造不況産業だと言われて久しく、実際に、全国の百貨店売上高は1991年の9.7兆円をピークに下落し続け、2016年は6兆円を割るに至っています。わが国の百貨店は歴史的な役割を終え、このまま消滅に向かうのでしょうか。

百貨店は「業態」のひとつであるといわれます。業態とは流通企業のビジネス・モデルの基本的な枠組みであり(田村2008)、マーケティングについて集団的な行動をとる企業グループを識別するための概念です(坂川2011)。百貨店という業態が共通して成長することはもはやあり得ないとすれば、百貨店再成長の可能性は業態革新に求められます。そして業態革新に挑む個別企業の挑戦は、百貨店の一般的なビジネス・モデルからみると特殊な事例として現れることになります。

本研究では、既存の百貨店ビジネス・モデルからの逸脱を目指した大丸梅田店増床(2011年)、渋谷ヒカリエ開業(2012年)、そして百貨店であるJR大阪三越伊勢丹の撤退跡に開業した都市型ショッピングセンターであるルクアイーレ(2015年)を研究事例として取り上げ、その比較分析から今後の都市型商業施設づくりに不可欠となる「組織能力」を探索します。

 

当日のプログラムは以下の通りです。

  • 18:30-18:35 挨拶、概要説明
  • 18:35-19:20 講演(岡本氏)
  • 19:20-19:45 質疑応答

募集人数は100名です。

開催場所:神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ