過去の神戸大学MBA公開セミナー

第39回:2014年12月3日(水)18:30~19:45

現在の会計を歴史から眺める

経営学研究科 清水泰洋准教授
 会計に日常的に触れているビジネスパーソンの皆さんは、それがなぜ必要なのかを良く理解されているでしょう。曰く、それは日常の計数管理に有用である、あるいは組織・部門のパフォーマンスの測定に不可欠である、あるいは、外部の利害関係者に提供する財務諸表作成の基礎になる、等々です。それらは今ある会計、そしてフォーマル、インフォーマルを問わず、何らかの決まり事、すなわち制度によって規定された会計についての、いわば教科書的な理解です。
 では、果たしてこのような制度を抜きにしたとき、皆さんは会計の有用性を実感されているでしょうか。あるいは、「そのように決められたから」処理を行っているだけでしょうか。決まり事の少なかった時代の会計はどのようなものだったのか、という歴史的な視点から現在の会計を見直すと、何か新しい発見が得られるかもしれません。今回のセミナーでは、会計の歴史について、最近に交換された何冊かの書籍を手がかりにしながら考えてみたいと思います。現在の会計がいかに制度に支配されているかを理解し、会計は本来的には自由なものであることをお伝えできればと考えております。

 なお、『神戸大学MBAを志望する方のための特別セッション』ではなく、通常のグッドプラクティスセミナーです。ただし、本特別セッションに関連する経営外来は実施いたしません。
 募集人数は75名です。

開催場所:神戸大学梅田インテリジェントラボラトリ